測量技術が進化する中で注目されているのが「レーザ測量」と「写真測量」です。 どちらもドローンを活用する場面が増えており、用途や特徴が異なります。 この記事では、それぞれの違いとメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
レーザ測量は、レーザー光を使って対象物までの距離を瞬時に測定します。 そのため、樹木の隙間や構造物の裏側など、目視では確認しにくい箇所の形状も正確に捉えることができます。 写真測量では難しい、地形の細部や障害物の裏側のデータ取得が可能な点は、現場作業の効率化に大きく貢献します。 特に森林や複雑な構造物が多い現場では大きなメリットになります。
レーザ測量では、数十万〜数百万点ものデータを瞬時に取得できるため、非常に高精度な3D点群データの作成が可能です。 このデータは、土木・建設業における設計や施工管理に活用され、より正確な計画立案に繋がります。 誤差が少なく、再測量の手間を省ける点も、コスト削減とスケジュール短縮の観点で大きな強みです。
写真測量と比べて、レーザ測量は日照条件や天候に左右されにくいという利点があります。 夜間や曇天でも安定したデータ取得が可能なため、作業可能な時間帯が広がり、スケジュールに柔軟性を持たせることができます。 また、直射日光や影の影響による誤差も少なく、常に一定の品質で計測できる点が、業務の信頼性向上に繋がります。
レーザ測量に使用するLiDARセンサーやドローン、解析ソフトなどは高額で、導入時の初期投資が大きくなります。 また、機材のメンテナンス費用や、データ処理に必要な高性能PCなどの設備投資も必要です。 中小規模の事業者にとっては、コスト面が大きなハードルになる場合があります。 継続的に使用できる現場があるかどうかが、導入判断のポイントになります。
レーザ測量で得られる点群データは膨大で、その処理や解析には専門的な知識とスキルが求められます。 専用ソフトの操作やデータのフィルタリング・分類作業は、慣れていないと時間がかかりがちです。 社内に技術者がいない場合は外注も視野に入れる必要があり、運用体制の構築が課題となることもあります。
高性能なレーザスキャナは重量があるため、搭載するドローンも大型かつ高出力のモデルが必要です。 その結果、飛行時間が短くなる、風に弱いなど、運用上の制限が発生しやすくなります。 軽量ドローンでは対応できないため、飛行計画や安全管理の面でも、より慎重な運用が求められます。
写真測量は、カメラ付きドローンと専用ソフトがあれば始められるため、レーザ測量に比べて初期費用が抑えられます。 機材も市販のドローンで対応できる場合が多く、手軽に導入できる点が大きな魅力です。 特に小規模な測量や、予算の限られた現場においては、コストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。
写真測量は、連続写真を撮影し、専用ソフトで自動的に3Dモデルを生成する流れが一般的です。 データ処理は自動化されており、ある程度の操作に慣れればスムーズに活用できます。 複雑な知識や専門スキルが少なくても一定の成果を得られる点が、現場スタッフにとっても取り組みやすいポイントです。
ドローンを使えば、人が立ち入りにくい場所や広大な敷地でも短時間で撮影できます。 上空からの写真を組み合わせることで、広範囲の3Dマップやオルソ画像を簡単に作成可能です。 特に造成地や開発予定地などの広域測量において、効率の良い情報収集手段となります。
写真測量では、カメラの画質や光の加減、天候などの外的要因がデータの精度に影響します。 特に曇りや逆光、影の多い環境では、画像の鮮明さが低下し、正確な3D再現が難しくなることもあります。 安定した測量結果を得るためには、天候や時間帯の選定が重要です。
写真測量は、基本的に「目に見える部分」をもとにデータを生成します。 そのため、樹木の下や建物の裏側など、視界に入らない部分は正確に再現できません。 地形の細部や隠れた構造物を把握したい場合には、精度に限界があると言えるでしょう。
撮影した写真の角度や重なり具合、処理精度によって、生成される点群データの密度にばらつきが出ます。 データが粗くなると、細部の形状が曖昧になり、後工程での利用に支障をきたすこともあります。 安定した品質を確保するためには、撮影条件や飛行ルートの設計に細心の注意が必要です。
レーザ測量と写真測量には、それぞれ異なる強みと弱みがあります。 求める精度や予算、現場の環境に応じて使い分けることが重要です。 どちらの手法も、ドローン技術との組み合わせによって測量の可能性を大きく広げています。 目的に合わせた手法を選ぶことで、より効率的で正確な測量が実現できるでしょう。
水部を含む複雑な地形を、精密に把握。浅部はグリーンレーザ、深部はソナーを使用することで、河床の起伏を精密に可視化し、公共測量基準レベル500をクリア(※1)。
砂防基盤図など、精密な3D図化が求められる測量に対応。国交省仕様に準拠した図化・地形図作成を、社内技術者が一貫して手がけている。
単に「樹木下の地形を計測」だけでなく樹高・樹種・本数・材積を自社の技術と解析で算出可能。樹種分類や資源量推計専門の技術者チームが、写真測量から材積推計までを大幅に効率化。
標識が置けないような急峻林でも、UAVレーザとドローンを適切に組み合わせ、後処理補正で公共測量基準±5㎝の精度(※2)を実測。
国交省「3D都市モデル整備プロジェクト」で50超の自治体データ(※3)を手掛けるなど、都市インフラ公共測量の行政案件で豊富な実績(※4)あり。
空中写真・レーザ・MMS点群を組み合わせ、壁面や道路脇も“抜け”なく3D化。出来上がったデータはCIM/BIM連携や日影・浸水シミュレーションに活用できる。
※1参照元:エアロ・フォト・センター公式HP(https://kkapc.co.jp/事例紹介/)
※2参照元:FLIGHTS公式HP (https://lidar.flightsinc.jp/lp/liair/)
※3参照元:パスコ公式HP(2025年7月確認時点)(https://www.pasco.co.jp/pickup/plateau/)
※4参照元:IRBANK|株式会社パスコ(2025年7月確認時点)(https://irbank.net/chotatu/5013201004656)