オカベメンテは、ドローン(UAV)レーザ測量、設計・施工・維持管理の情報を統合的に活用するCIM、AR・VRといった可視化技術を活用して測量サービスを提供している企業です。
沖縄から全国へ対応可能で、地域を問わず建設プロジェクトの成功を支援しています。本記事では、オカベメンテのドローン(UAV)レーザ測量の特徴や事例、使用されている機材などを紹介します。
ドローン搭載型レーザスキャナにより、障害物を含んだ地表の高さ(DSM)と、木を取り除いた地面の高さ(DTM)を同時に測ることが可能です。林間部や草地など、従来の写真測量では計測困難だった地域でも、土量計算や構造物設計に必要な地形モデルをリアルに再現します。
全国の人口集中地区を含む包括飛行許可を保有しているため、煩雑な事前申請を省いて測量が可能です。都市再開発のように工程がタイトな案件でも、測量待ちで工事全体がストップする事態を回避します。
人工林が広がる地域で、樹高は25メートル程度と非常に高く、測量が困難とされる環境での実験です。このエリアでは、YellowScan社のYellowScan VX-20の特長である5パルス/1レーザという高性能を活かし、1回のレーザ照射で得られる複数の反射データ(パルス)を分析しました。
その結果、1パルス目では主に樹冠(上層の枝葉)からの反射が得られ、2パルス目以降になると、地表面からの反射点が多く取得されることが分かりました。取得した点群データをもとに、任意の線に沿った縦横断図や土地抽出図も生成できるなど、実務での活用可能性を示しています。
オカベメンテの測量サービスは、橋梁や高架などの劣化点検・記録、広範囲・高低差のある山間部や河川流域に適しています。地上レーザスキャナとの併用で、橋梁・高架下などの構造物もミリ単位で3D計測が可能。
測定範囲が広くても、短時間で高精度の3D点群データが取得できることから、地形測量や道路・構造物調査の依頼先として適した企業です。
当メディアでは、主要なドローン(UAV)レーザ測量業者を独自に調査。「山間・河川の防災対策」「森林管理」「都市インフラ」といった測量の目的とその現場ごとに適した業者を紹介しています。依頼先を検討する際の参考に、ぜひご活用ください。
撮影用ドローンも所有していますが、測量用に使用されているドローンを紹介します。
DJI社が開発したドローン。約55分の長時間飛行と2.7kgの機材積載を両立しています。上部に1つ、下部に2つのジンバル(カメラなどの機材を搭載・制御する装置)を同時に搭載でき、複数のセンサーを使った「マルチセンサー運用」が可能です。位置情報をリアルタイムで取得できる技術により、位置情報の誤差を約1㎝のレベルに抑えられるため、精密な地形測量や構造物の点検に適しています。
機体には前後左右・上下の「6方向障害物検知センサー」を搭載。防塵・防滴性能も備えており、雨天や粉塵の多い現場でも安定して飛行できます。15kmの映像伝送距離と、対象物の自動認識・撮影を支援する「スマート点検モード」により、インフラ点検や災害現場での広範囲なミッションに対応可能です。
DJI社が開発した軽量かつ堅牢な構造で設計された産業用ドローンです。送電線や橋など、構造物の近距離点検によく使用されています。デュアルバッテリーシステムにより、気温−20℃のような過酷な環境でも長時間の飛行が可能。
搭載機器は、機体の上下または下部に2つのジンバルを設置でき、可視カメラと赤外線カメラなどを同時に使った調査にも対応します。高精度なRTK機能により、ホバリング中の位置ずれは±10㎝以内に抑えられます。IP43の耐候性能(小雨程度の耐水・防塵)と、上面・下面のビーコン(位置確認用の発光装置)によって、夜間や視界の悪い現場でも操縦者の負担を軽減します。
DJI社が開発した、大型カメラやLiDAR(Light Detection and Ranging)などの重量機材を搭載できるドローンです。映像制作や測量業務などで活用されています。
6つのローターとA3Proフライトコントローラーにより、強風下でも安定した飛行が可能です。約6kgの積載時は16~18分、積載なしであれば約38分間の飛行ができます。
テラドローンが開発した、ドローン搭載型LiDAR。DJI Matrice 300 RTKを基盤に、6方向障害物検知を備えたコンパクト設計。現場の安全性と運用性を向上させたレーザ機器です。従来は難しかった森林や起伏に富む地形でも精度5~10㎝以内の高密度点群データ(Point Cloud)を取得できます。
10m/sの巡航速度で30分間飛行するだけで20~30haの測量が可能なため、公共測量マニュアルに準拠しながらも作業効率を飛躍的に高めることが可能です。高解像度カメラを同時搭載し、LiDARデータと写真測量を一括で取得することもできます。
YellowScan社が開発した、高精度と柔軟性を両立したレーザ機器です。独自のセンサーを内蔵し、システム精度1㎝、正確度2.5㎝という驚異的な数値を誇るため、土木やインフラ、林業など細部まで鮮明に再現したい現場に適しています。
従来のモデルよりも高高度での飛行が可能となり、一度に広範囲を効率的にカバーできるのも大きな特徴です。本体重量はバッテリーを除き2.85kgと軽量化され、マルチローターや固定翼、ヘリコプターなどさまざまなドローンプラットフォームへ手軽に取り付けられるため、現場での運用負荷を軽減しつつも、高精度なデータ収集を可能にしています。
レーザ測量で求められる「レベル500・±5㎝」などの精度は、業者の実績や現場対応力によって大きく差が出ます。
当メディアでは、±5㎝精度のDEMを取得できるドローンレーザ測量会社を徹底調査。
「山間・河川の防災対策」「森林管理」「都市インフラ」といった測量の目的とその現場に適した業者を、それぞれ3社紹介していますので、依頼業者の検討にぜひご活用ください。
沖縄を拠点とするオカベメンテは、全国各地へのサービス提供を行っています。那覇空港をハブとしたアクセスの良さを活かし、離島や地方でも都市部と同等の高品質な技術サービスを提供。2015年の創業から全国29都道府県で事業展開を広げ、地域格差の解消に取り組んでいます。
社内には技術士、コンクリート診断士、測量士などの資格者が在籍。資格保有の技術士やコンクリート診断士がデータ精査を行うことで、品質保証レベルを大手企業と同等に担保しています。
| 会社名 | 株式会社オカベメンテ |
|---|---|
| 所在地 | 沖縄県那覇市天久2-9-1 |
| 電話番号 | 098-927-9229 |
| 対応可能地域 | 全国 |
| HP | https://www.okabe-m.com/ |
水部を含む複雑な地形を、精密に把握。浅部はグリーンレーザ、深部はソナーを使用することで、河床の起伏を精密に可視化し、公共測量基準レベル500をクリア(※1)。
砂防基盤図など、精密な3D図化が求められる測量に対応。国交省仕様に準拠した図化・地形図作成を、社内技術者が一貫して手がけている。
単に「樹木下の地形を計測」だけでなく樹高・樹種・本数・材積を自社の技術と解析で算出可能。樹種分類や資源量推計専門の技術者チームが、写真測量から材積推計までを大幅に効率化。
標識が置けないような急峻林でも、UAVレーザとドローンを適切に組み合わせ、後処理補正で公共測量基準±5㎝の精度(※2)を実測。
国交省「3D都市モデル整備プロジェクト」で50超の自治体データ(※3)を手掛けるなど、都市インフラ公共測量の行政案件で豊富な実績(※4)あり。
空中写真・レーザ・MMS点群を組み合わせ、壁面や道路脇も“抜け”なく3D化。出来上がったデータはCIM/BIM連携や日影・浸水シミュレーションに活用できる。
※1参照元:エアロ・フォト・センター公式HP(https://kkapc.co.jp/事例紹介/)
※2参照元:FLIGHTS公式HP (https://lidar.flightsinc.jp/lp/liair/)
※3参照元:パスコ公式HP(2025年7月確認時点)(https://www.pasco.co.jp/pickup/plateau/)
※4参照元:IRBANK|株式会社パスコ(2025年7月確認時点)(https://irbank.net/chotatu/5013201004656)