±5cm精度のドローンレーザ測量業者が探せるメディア|レーザ測量ナビ » ドローンのグリーンレーザ測量とは » グリーンレーザー測量の点群解析におけるノイズ除去・後処理

グリーンレーザー測量の点群解析におけるノイズ除去・後処理

目次
目次を開く

ドローンによるグリーンレーザー測量は、水部と陸部を同時に計測できる技術ですが、水面反射や水中浮遊物によるノイズの多さが課題です。本記事では、点群解析におけるノイズ除去・後処理のコツと、業務を効率化するための手法を解説します。

グリーンレーザー測量における点群解析とノイズ除去の重要性

グリーンレーザーの特性とノイズが多くなる理由

グリーンレーザー測量では、波長約532nmの緑色光が用いられます。この波長は水の透過性が高く、1回のフライトで水面下の地形(水底)と陸域部の三次元データを同時に取得できるのが特徴です。

一方で、近赤外線(波長約1,064nm)を用いた測量と比較して、特有のノイズが発生しやすい特性があります。高感度なセンサーが水中にまで届くため、海面や河川の波立ちによって生じる水面ノイズや、水中の浮遊物・気泡・濁りによる水中ノイズを多量に拾ってしまい、本来の地盤以外の不要な点群データが多数混入します。

ノイズを放置するリスク

取得した点群データからノイズを除去(フィルタリング)せずに放置すると、DEM(数値標高モデル)やDSM(数値表層モデル)を作成した際の精度が著しく低下します。水面に浮遊するゴミや水中のノイズを地盤(水底)として誤認したまま処理を行うと、実際の地形と比較して、数十cmから数m単位での標高誤差が生じるケースがあります。

正確な河川断面図の作成や土量計算ができなくなり、測量基準を満たせない納品トラブルに直結する大きなリスクとなります。

グリーンレーザー点群データのノイズ除去・後処理の基本手順

取得データの確認と自動フィルタリング機能の活用

後処理の第一歩は、取得した全点群データの確認と初期フィルタリングです。グリーンレーザー計測データには膨大な数の点群が含まれるため、まずは解析ソフトウェアの自動フィルタリング機能を用いて、空中の鳥や明らかな上空のノイズ(水面よりも著しく高い標高を持つ異常値)を一括で除去します。

GNSS/IMUから得られる飛行軌跡(トラジェクトリ)データを解析して正確な点群を生成したのち、初期段階の粗いノイズを効率的に削ぎ落とすことが基本の手順となります。

難易度が高い水面ノイズと水中ノイズの切り分け

自動処理の後に課題となるのが、水面付近に層状に分布する水面反射ノイズと、水中に存在する浮遊物、地盤(水底地形)の切り分けです。点群データが持つ反射強度の違いや、標高の分布域(Z値)をパラメータとして設定し、解析ソフト上で条件抽出を行います。地盤のラインを予測しながら、不要な水中ノイズを的確に分離していく高度なフィルタリング処理が求められます。

手作業(目視)による最終確認と微調整

ソフトウェアによるパラメータ抽出や自動フィルタリングを経ても、複雑な水際や濁りの強い水域ではノイズが取り切れない場合があります。そのため、最終工程として任意の区間で横断図(断面データ)を作成し、担当者の目視による確認と手作業での分類作業が不可欠です。

波打ち際で地盤と水面の点群が交錯する境界部分などは、技術者が画面上で直接点群の連なりを確認し、手作業でノイズ対象として別レイヤーへ移動(または削除)することで、正確な水底地形データが完成します。

点群処理を効率化する専用ソフトウェアの活用

グリーンレーザー解析に対応した専用ソフトウェアの役割

グリーンレーザー特有のノイズ除去を効率化するには、点群処理に特化した解析ツールの活用が必須です。使用するレーザ測量機に最適化されたメーカー提供の専用ソフトウェアや、汎用的な高機能3D点群処理ソフトが主に利用されます。

これらのソフトを適切に活用することで、数億点に及ぶ膨大な点群データの中から水面や水底の形状を抽出しやすくなり、手作業だけで行えば膨大な時間がかかる処理を大幅に短縮することが可能になります。

自動処理の限界と担当者に求められるスキル

高機能なソフトウェアを導入しても、ボタン一つで水中の全ノイズを完全に自動除去することは現在の技術では困難です。水質(濁度)や波の高さ、河床の底質によって点群の反射特性は現場ごとに常に変動するためです。

ソフトを操作する担当者には、現地状況を把握した上で、適切な反射強度や標高の閾値(しきいち)を設定するスキルとノウハウが求められます。点群を「水面」「地盤」「植生」「ノイズ」等に適切にクラス分けできる技術者の存在が、後処理の品質と作業時間を左右します。

まとめ

グリーンレーザー測量では、波長の特性上、水面・水中ノイズの発生が避けられません。正確な三次元データ(DEM/DSM)を作成するには、自動フィルタリングと手作業を組み合わせた丁寧な後処理が不可欠です。

自社での解析ノウハウやリソースが不足している場合は、専門業者への外注が有効な選択肢となります。専門業者は複雑な水域のノイズ除去や、公共測量基準を満たす高度な技術を有しており、短時間で信頼性の高い成果物が期待できます。外注費用は発生しますが、自社の技術者を飛行計画の作成などのコア業務に集中させられるメリットは小さくありません。自社の体制や課題に合わせて、適切な解決策を選択してください。

【現場別】
公共測量の成果物に対応する
ドローンレーザ測量業者3選
山間・河川防災対策
公共測量なら
エアロ・フォト・センター
エアロ・フォト・センターの公式HP
引用元:エアロ・フォト・センター公式HP
(https://kkapc.co.jp/landing/)
水部を含む崩壊地の
精密3D化で防災対策を支援

水部を含む複雑な地形を、精密に把握。浅部はグリーンレーザ、深部はソナーを使用することで、河床の起伏を精密に可視化し、公共測量基準レベル500をクリア(※1)

砂防基盤図など、精密な3D図化が求められる測量に対応。国交省仕様に準拠した図化・地形図作成を、社内技術者が一貫して手がけている。

森林管理
公共測量なら
FLIGHTS
FLIGHTSの公式HP
引用元:FLIGHTS公式HP
(https://flightsinc.jp/)
森林資源量を精密に把握し
管理を効率化

単に「樹木下の地形を計測」だけでなく樹高・樹種・本数・材積を自社の技術と解析で算出可能。樹種分類や資源量推計専門の技術者チームが、写真測量から材積推計までを大幅に効率化

標識が置けないような急峻林でも、UAVレーザとドローンを適切に組み合わせ、後処理補正で公共測量基準±5㎝の精度(※2)を実測。

都市インフラ
公共測量なら
パスコ
パスコの公式HP
引用元:パスコ公式HP
(https://www.pasco.co.jp/biz/)
㎝精度の都市3Dデータで
行政の都市計画を支援

国交省「3D都市モデル整備プロジェクト」で50超の自治体データ(※3)を手掛けるなど、都市インフラ公共測量の行政案件で豊富な実績(※4)あり。

空中写真・レーザ・MMS点群を組み合わせ、壁面や道路脇も“抜け”なく3D化。出来上がったデータはCIM/BIM連携や日影・浸水シミュレーションに活用できる。

※1参照元:エアロ・フォト・センター公式HP(https://kkapc.co.jp/事例紹介/)

※2参照元:FLIGHTS公式HP (https://lidar.flightsinc.jp/lp/liair/)

※3参照元:パスコ公式HP(2025年7月確認時点)(https://www.pasco.co.jp/pickup/plateau/)

※4参照元:IRBANK|株式会社パスコ(2025年7月確認時点)(https://irbank.net/chotatu/5013201004656)