進捗管理のドローンレーザ測量

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ドローンレーザ測量では、工事現場の3次元点群データを取得し、異なる時期のデータを比較することで、施工による地形や構造物の形状変化を把握できます。ここでは、復旧工事の進捗に伴う形状変化の確認や、出来形・出来高の管理などにドローンレーザ測量を活用する事例を紹介します。

ドローンレーザ測量による進捗管理

ドローンレーザ測量では、工事現場を上空から面的に計測し、取得した3次元点群データを施工管理に活用できます。異なる時期に取得したデータを比較することで、施工前後の地形や構造物の形状変化を把握できるほか、設計データと計測データを比較して出来形や出来高を確認することも可能です。

ドローンレーザ測量による進捗管理の事例

ドローンレーザ測量は、復旧工事や造成工事、法面工事など、さまざまな施工現場の進捗管理に活用されています。ここでは、施工前後や異なる時期の3次元データを比較し、施工状況の把握に活用した事例をご紹介します。

戸下大橋の復旧工事|UAVレーザで施工に伴う斜面の形状変化を把握

熊本地震の復旧工事が行われている戸下大橋の下側斜面を対象に、UAV搭載型レーザスキャナによる計測を実施した事例です。復旧工事の進捗に伴う斜面の形状変化を確認するため、3月・8月・11月の計3回計測し、取得した3次元点群データからTINモデルを作成しました。

さらに、計測時期の異なるデータの差分を比較することで、工事の進捗に伴って生じた斜面の形状変化を確認しました。法枠と枠内アンカーの施工が行われた斜面について3月と11月の計測データを比較したところ、設計厚30cmの受圧板が施工された箇所では30cmの正の差分が確認されました。3次元点群データを活用することで、施工による斜面の面的な形状変化を把握できることが示されています。

※参照元:国土交通省「国土技術政策総合研究資料」【PDF】(https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn1185pdf/ks1185.pdf)

造成工事・切土法面・堤防|UAVによる施工状況の3次元管理

安藤ハザマ事例
引用元:安藤ハザマ公式HP(https://www.ad-hzm.co.jp/solution/construction_dx/detail_03/)

UAVにカメラやレーザスキャナを搭載して現場を計測し、取得したデータから3次元点群データを作成する施工管理技術を活用している事例です。3次元点群データと設計データなどを比較することで、施工箇所の出来形や出来高を確認できるほか、点群データを利用して土量や施工面積などを算出できます。

適用事例として、広さ20haの造成工事、高低差50mの切土法面、延長300mの堤防などが紹介されています。広範囲の施工現場を面的に計測し、3次元データとして管理することで、施工状況の把握や出来形・出来高の確認などに活用できます。

※参照元:安藤ハザマ「UAV(通称:ドローン)による施工管理」(https://www.ad-hzm.co.jp/solution/construction_dx/detail_03/)

進捗管理でドローンレーザ測量が選ばれる理由

ドローンレーザ測量で取得した3次元点群データは、異なる時期のデータと比較することで、施工による地形や構造物の形状変化を面的に把握できます。掘削・盛土では土量の変化、法面工事では施工前後の形状変化などを確認できるため、施工状況を客観的に把握しやすくなります。

施工範囲を面的に把握できる

UAVによる計測では、施工範囲を上空から面的に計測できるため、管理断面だけでなく現場全体の状況を3次元データとして把握できます。広範囲の造成工事や法面工事など、施工範囲が広い現場でも、面的なデータを取得して施工状況を確認できます。

異なる時期のデータを比較できる

施工前や施工途中、施工後など、異なる時期に取得した3次元点群データを比較することで、工事の進捗に伴う地形や構造物の変化を確認できます。時系列でデータを蓄積することで、施工状況の変化を記録し、進捗確認に活用できます。

出来形や土量などを確認できる

3次元点群データと設計データを比較することで、施工箇所の出来形を確認できます。また、点群データから土量や施工面積などを算出できるため、掘削・盛土を伴う工事の出来高管理にも活用できます。

精密DEMを必要とする方必見!
公共測量に対応するドローンレーザ測量業者を特集

レーザ測量で求められる「レベル500・±5㎝」などの精度は、業者の実績や現場対応力によって大きく差が出ます。


当メディアでは、±5㎝精度のDEMを取得できるドローンレーザ測量会社を徹底調査。

「山間・河川の防災対策」「森林管理」「都市インフラ」といった測量の目的とその現場に適した業者を、それぞれ3社紹介していますので、依頼業者の検討にぜひご活用ください。



進捗管理におけるドローンレーザ測量業者の選定ポイント

進捗管理を目的にドローンレーザ測量を依頼する場合は、レーザーによる点群取得だけでなく、施工前後の差分解析や土量計算、出来高・出来形管理まで対応できるかを確認しましょう。特に出来形管理に利用する場合は、工事の種類や適用する基準・要領に応じた精度を確保できるか確認することが重要です。

施工管理に必要なデータ処理に対応できるか確認

取得した点群データを施工管理に活用するには、計測だけでなく、点群データの処理や差分解析、土量計算などの作業も必要になります。依頼する際は、必要な成果物や解析内容を整理し、目的に応じたデータ処理まで対応できる業者か確認しましょう。

工事の種類に応じた実績を確認

造成工事、法面工事、盛土・掘削工事など、工事の種類によって必要となる計測内容や管理方法は異なります。過去の施工管理事例を確認し、自社の工事と近い現場での測量実績があるかを確認するとよいでしょう。

工事の規模や現場条件、必要な精度、データの利用目的などを整理したうえで、必要な計測から解析・管理まで対応できる測量業者を選ぶとよいでしょう。

【現場別】
公共測量の成果物に対応する
ドローンレーザ測量業者3選
山間・河川防災対策の
公共測量なら
エアロ・フォト・センター
エアロ・フォト・センターの公式HP
引用元:エアロ・フォト・センター公式HP
(https://kkapc.co.jp/landing/)
水部を含む崩壊地の
精密3D化で防災対策を支援

水部を含む複雑な地形を、精密に把握。浅部はグリーンレーザ、深部はソナーを使用することで、河床の起伏を精密に可視化し、公共測量基準レベル500をクリア(※1)。

砂防基盤図など、精密な3D図化が求められる測量に対応。国交省仕様に準拠した図化・地形図作成を、社内技術者が一貫して手がけている。

森林管理の
公共測量なら
FLIGHTS
FLIGHTSの公式HP
引用元:FLIGHTS公式HP
(https://flightsinc.jp/)
森林資源量を精密に把握し
管理を効率化

単に「樹木下の地形を計測」だけでなく樹高・樹種・本数・材積を自社の技術と解析で算出可能。樹種分類や資源量推計専門の技術者チームが、写真測量から材積推計までを大幅に効率化。

標識が置けないような急峻林でも、UAVレーザとドローンを適切に組み合わせ、後処理補正で公共測量基準±5㎝の精度(※2)を実測。

都市インフラの
公共測量なら
パスコ
パスコの公式HP
引用元:パスコ公式HP
(https://www.pasco.co.jp/biz/)
㎝精度の都市3Dデータで
行政の都市計画を支援

国交省「3D都市モデル整備プロジェクト」で50超の自治体データ(※3)を手掛けるなど、都市インフラ公共測量の行政案件で豊富な実績(※4)あり。

空中写真・レーザ・MMS点群を組み合わせ、壁面や道路脇も“抜け”なく3D化。出来上がったデータはCIM/BIM連携や日影・浸水シミュレーションに活用できる。

※1参照元:エアロ・フォト・センター公式HP(https://kkapc.co.jp/事例紹介/)

※2参照元:FLIGHTS公式HP (https://lidar.flightsinc.jp/lp/liair/)

※3参照元:パスコ公式HP(2025年7月確認時点)(https://www.pasco.co.jp/pickup/plateau/)

※4参照元:IRBANK|株式会社パスコ(2025年7月確認時点)(https://irbank.net/chotatu/5013201004656)